読み物
「ありがとう」と「ごめん」の、上手な伝え方
「ありがとう」と「ごめん」。短い言葉なのに、いざ言おうとすると、口に出しにくいことがあります。とくに、家族や、親しい友だちのような、身近な人ほどそうです。「言わなくても伝わっているはず」と思ってしまうからかもしれません。
でも、言葉にして伝えたほうが、相手に届きます。ここでは、お礼とおわびを、気持ちよく伝えるためのコツをまとめます。
「ありがとう」を上手に伝える
1. 何がうれしかったかを、足す
「ありがとう」だけでも十分ですが、ひと言足すと、気持ちがぐっと伝わります。
- 「手伝ってくれて、ありがとう。おかげで早く終わったよ」
- 「連絡くれて、ありがとう。ちょうど話したかったんだ」
- 「話を聞いてくれて、ありがとう。気持ちが軽くなった」
「何に」「どう助かったか」を足すだけで、お礼が具体的になります。
2. すぐに言う
お礼は、してもらった直後に言うのがいちばんです。時間が経つと、言いそびれてしまいます。その場で言えなかったら、メッセージで、翌日までに送ってみてください。
3. 「すみません」を「ありがとう」に変える
何かしてもらったとき、つい「すみません」と言う人は多いでしょう。「すみません」を「ありがとう」に変えるだけで、相手は、もっと気持ちよく受けとれます。
- 「わざわざすみません」→「わざわざ、ありがとうございます」
「ごめん」を上手に伝える
1. 言い訳より先に、おわびを
おわびの言葉の前に、理由や言い訳を並べると、気持ちが伝わりにくくなります。まず、「ごめんなさい」と伝えます。事情は、そのあとで必要なぶんだけ話します。
- 「遅れてごめんなさい。電車が遅れていて」(おわび→理由)
2. 何についての「ごめん」かを、はっきりさせる
「いろいろ、ごめんね」では、何を悪いと思っているのかが伝わりません。具体的に言うほうが、誠実に聞こえます。
- 「約束の時間を忘れてしまって、ごめんなさい」
3. これからどうするかを、ひと言
可能なら、「次は気をつける」「今度から、先に連絡する」と、今後のことを添えます。おわびに、前向きな気持ちが伝わります。
言いにくいときの工夫
- 書いて伝える:口では言いにくくても、メッセージなら言える人もいる
- 小さなものを添える:お菓子や飲み物を渡しながら、ひと言
- 最初の一言だけ決める:「あの、ありがとうって言いたくて」だけで、あとは続けられる
言葉にしにくいときの、小さな合図
感謝やおわびの言葉が出にくいときは、言葉以外にも、気持ちを伝える方法があります。
- 目を見て、軽く頭を下げる
- 笑顔で「助かったよ」と言う
- 相手の好きな飲み物を、さりげなく差し入れる
もちろん、言葉にして伝えることがいちばんですが、言葉と合わせて、小さな行動を添えると、気持ちが深く届きます。
メッセージで伝えるときの書き方
口で言うのが苦手なら、短いメッセージで伝えるのも、よい方法です。
- 「昨日はありがとう。ごはん、すごくおいしかった。また行こうね」
- 「今日はごめんね。急に予定を変えてしまって。また日にちを決めよう」
- 「いつも助けてくれて、ありがとう。たまには、お礼も言いたくなって」
長い文章にする必要はありません。2〜3行で、気持ちと、ひと言の具体的な中身があれば十分です。
感謝を、習慣にする
ふだんから、感謝を言葉にしていると、おわびの場面でも、素直に言いやすくなります。1日に1回、「今日、ありがとうと思ったこと」を思い出してみてください。
- 朝、コーヒーを淹れてくれた人
- 電車で席を譲ってくれた人
- 話を聞いてくれた友だち
思い出したら、できるときに、その人へ伝えます。言えなくても、思い出すだけで、気持ちはあたたかくなります。
言ってもらったときの返し方
相手から「ありがとう」と言われたら、「いえいえ」と流さず、「どういたしまして」「役に立ててよかった」と受けとめると、お互いの気持ちがあたたかくなります。
言いにくいことを言う前に、ヒナタのような話し相手のアプリに、先に言葉にして試してみるのも1つの方法です。声に出して練習すると、本番で言いやすくなります。
