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シャドーイングのやり方、はじめの一歩
外国語の音声を聞きながら、少しだけ遅れて、影(シャドー)のように声に出してまねする。この練習を「シャドーイング」と呼びます。聞き取りと発音の両方をきたえられるので、語学の勉強で広く使われています。
むずかしそうに聞こえますが、短い音声から始めれば、だれでも取り組めます。やり方と、続けるコツをまとめます。
シャドーイングで、何が変わるのか
- 聞き取りやすくなる:音の切れ目やリズムに、耳が慣れる
- 発音が自然になる:聞いたとおりに声を出す練習になる
- 口が動くようになる:話すときの口のまわりの筋肉を使う
- 話すスピードに慣れる:自分のペースだけで読む癖がやわらぐ
ただし、大きな効果を短期間で約束するものではありません。毎日少しずつ続けて、じわじわ変わるのを待つ練習です。
教材えらびが、いちばん大事
最初は、短くて、ゆっくりで、聞き取れる音声を選んでください。
- 長さ:30秒〜1分
- 速さ:ゆっくり〜ふつう
- 内容:日常会話や、短いニュース
- 条件:スクリプト(文字)がある
聞き取れない音声でやると、まねができず、苦しくなるだけです。「だいたい聞き取れて、少し難しい」くらいがちょうどいい難しさです。
基本の4ステップ
- まず聞く:何も見ずに、1回聞く。内容をつかむ
- 文字を見ながら聞く:わからなかった言葉を確認する
- 文字を見ながら、声に出す:音声に合わせて読む(これを「オーバーラッピング」と呼ぶ)
- 文字を見ずに、影のようにまねする:少し遅れて、聞こえた音をそのまま言う
いきなり4から始めなくて構いません。1から3を何日かくり返して、慣れてから4に進みます。
つまずきやすい点と対策
- ついていけない:音声を遅くする、短く区切る、もっとやさしい教材にする
- 意味がわからないまま言っている:文字を見て、意味を確かめてから再開する
- 同じところで毎回つまずく:そこだけ取り出して、5回ゆっくり言う
- 声が小さくなる:口を大きめに開けて、はっきり出す
1日10分の続け方
- 同じ教材を、3〜5日くり返す
- 朝の支度中、通勤の時間、お風呂の中など、毎日の決まった場所に組みこむ
- 録音して、あとで聞き比べてみる。変化が見えると、続けやすい
1日に30分以上やるより、10分を毎日のほうが、体になじみます。
言語別の、気をつけたい点
- 韓国語:音がつながって聞こえる(連音)ので、文字どおりに読む音と、実際の音が違うことがある。スクリプトの発音表記も、あわせて確認する
- 英語:強く読む部分と、弱くなる部分のリズムがある。すべての単語を同じ強さで言わず、強弱をまねする
- 中国語:声調(音の上げ下げ)を意識する。最初はゆっくりした教材で、音の高さを追いかける
どの言語も、「意味と音をセットで覚える」ことが基本です。
おすすめの教材の探し方
- 語学学習向けの短い会話の音声:スクリプトと音声がセットになっていることが多い
- 短いニュースや、ゆっくり話してくれる解説動画:字幕を出せるものを選ぶ
- 好きなドラマやアニメの短い場面:好きな内容のほうが、続けやすい
最初は、同じ教材を何日かくり返すのがコツです。新しい教材を次々探すより、1つを自分のものにしたほうが、力がつきます。
録音して、聞き比べる
自分の声を録音して、元の音声と聞き比べてみてください。最初は、自分の声を聞くのが恥ずかしいかもしれませんが、変化が分かると、やる気につながります。
- 発音がちがうところ
- 間(ま)のとりかた
- 速さ、リズム
全部を直そうとせず、「今日はリズムだけ」のように、1つに絞って聞くと、疲れません。
続かないときの考え方
シャドーイングは、思ったよりも疲れる練習です。うまくいかない日も、短い時間しかできない日もあります。そんな日は、1分だけでも構いません。「毎日少しでもやった」という事実が、習慣をつくります。
次の段階:自分の言葉にする
シャドーイングでまねできるようになったら、次は、覚えた表現を自分の言葉で使ってみます。聞いたことのある言い回しを、自分の話の中に入れる。それが、「話せる」への一歩です。
ヒナタでは、韓国語・英語・中国語でひなたと話せます。覚えた表現を、そのまま会話で試してみるのも、よい練習になります。
