読み物
ひとりでできる韓国語の会話練習
ハングルは読めるようになった。単語もだいぶ覚えた。それなのに、いざ話そうとすると、最初のひと言が出てこない。韓国語を学んでいる人から、よく聞く悩みです。
読む力と話す力は、別々に育ちます。話せるようになるには、実際に口を動かして、自分で文を組み立てる回数を増やすしかありません。その回数は、相手がいなくても増やせます。声に出して読むところから、自分から質問するところまで、4つの段取りで進めます。
段取り1:短い会話を声に出して読む
最初は、教科書やドラマの短い会話を、声に出して読むところから始めます。
目で追うだけでなく、実際に口に出すのがポイントです。韓国語には、日本語にない音があります。パッチム(下にくる子音)で終わる音や、息を強く出す音は、頭で分かっていても、口がついてこないことがよくあります。
慣れてきたら、音声を聞きながら、少し遅れて同じように言う「シャドーイング」に挑戦してみてください。意味が分かる会話を選ぶと、音とリズムが体に入りやすくなります。
段取り2:自分のことを3文で言う
次は、教科書の文ではなく、自分のことを話す練習です。今日あったことを、3つの文で言ってみます。
- 오늘은 일이 좀 많았어요.(今日は仕事が少し多かったです)
- 저녁에 친구랑 떡볶이를 먹었어요.(夕方、友だちとトッポッキを食べました)
- 내일은 일찍 일어나야 돼요.(明日は早く起きなければなりません)
むずかしい文法は要りません。過去のこと、いまのこと、これからのこと。この3つが言えれば、簡単な近況報告になります。
言いたいのに韓国語が出てこなかった言葉は、メモしておきましょう。あとで調べて、次の日の3文に使えば、それがそのまま自分の単語帳になります。
段取り3:相づちと聞き返しを覚える
会話が続くかどうかは、実は相づちと聞き返しで決まります。相手の話がすべて分からなくても、この2つがあれば、話は止まりません。
相づちの例です。
- 네.(はい)
- 맞아요.(そうです、そのとおりです)
- 진짜요?(本当ですか?)
- 그렇구나.(そうなんだ。親しい相手に)
聞き返すときの言い方も、決まった形を覚えておくと安心です。
- 다시 한 번 말해 주세요.(もう一度言ってください)
- 천천히 말해 주세요.(ゆっくり話してください)
- 그게 무슨 뜻이에요?(それはどういう意味ですか?)
- 이건 한국어로 뭐라고 해요?(これは韓国語で何と言いますか?)
特に最後の2つは、学ぶ側にとって心強い言い回しです。分からないことを、韓国語のまま質問できるようになると、会話が練習の場に変わります。
短く返したいときに便利な言い回しも、いくつか持っておくと安心です。
- 괜찮아요.(大丈夫です)
- 잘 모르겠어요.(よく分かりません)
- 조금요.(少しです)
段取り4:質問を自分から投げる
答えるだけでなく、自分から質問できるようになると、会話の主導権を少し持てるようになります。
- 요즘 어떻게 지내요?(最近どうしていますか?)
- 주말에 뭐 했어요?(週末は何をしましたか?)
- 좋아하는 음식이 뭐예요?(好きな食べ物は何ですか?)
ていねいな言い方と、くだけた言い方
韓国語には、ていねいな話し方と、親しい相手への「반말(パンマル)」があります。練習のうちは、どんな相手にも使える「〜요」で終わる形を基本にするのが安全です。
親しくなってきたら、「말 놓아도 돼요?(くだけた話し方にしてもいいですか?)」と聞いてみるのも、韓国語らしいやり取りのひとつです。
ドラマのセリフで練習するときは、少し注意が要ります。ドラマの会話は、家族や恋人、友だちどうしのくだけた話し方が多く、そのまま初対面の人や目上の人に使うと、ぶっきらぼうに聞こえることがあります。セリフをまねるときは、だれがだれに話しているのかも合わせて覚えておくと、使いどころをまちがえずにすみます。
独り言で、話す回数を増やす
相手がいないときは、独り言が一番の練習になります。
- 지금 커피 마시고 있어요.(いまコーヒーを飲んでいます)
- 이제 나가야 돼요.(そろそろ出かけなきゃ)
身のまわりの動きを、そのまま韓国語で実況してみるだけです。家事をしながら、駅まで歩きながら。1日に口に出す文の数が、それだけで大きく変わります。
続けるためのコツ
- 1日5分でいい:長くやろうとすると続きません。歯みがきのあと、寝る前など、時間を決めておくと習慣になります
- 同じ話題をくり返す:毎日ちがう話をしなくても大丈夫。同じ自己紹介でも、言うたびになめらかになります
- まちがいを気にしない:まちがえたところは、次に言うときに直せば十分です
- できたことを数える:「今日は3文言えた」と、小さな前進を記録しておくと、続ける気持ちが保てます
覚えた言い回しを、やり取りで試す
ひとりの練習に慣れてきたら、次は返事が返ってくる場で使ってみる番です。ヒナタでは、設定の「語学の練習」で韓国語をえらぶと、画面は日本語のまま、ひなたが韓国語で話しかけてきます。まちがいは返事の中でさりげなく直してくれて、分からないときは日本語で聞くこともできます。設定のしかたは 5つの言葉 に載せています。
