読み物
「よかったこと」を3つ書く習慣
1日を振り返ると、うまくいかなかったことばかりが頭に浮かぶ。そんな夜は、だれにでもあります。失敗や心配ごとは印象に残りやすく、小さなうれしいことは、気づかないまま流れていきがちです。
そこで試してみたいのが、1日の終わりに、「よかったこと」を3つだけ書きとめる習慣です。大げさなことは要りません。1日の中の、小さな明るいところを拾う練習です。
やり方は、とても簡単
- 寝る前に、ノートかスマホのメモを開く
- 今日あった「よかったこと」を、3つ書く
- それだけ
1分で終わります。文章にしなくても、単語を並べるだけで構いません。
「よかったこと」は、小さくていい
「よかったこと」と聞くと、特別な出来事を探してしまいますが、日常の小さなことで十分です。
- お昼のスープがおいしかった
- 電車で座れた
- 帰り道の空がきれいだった
- 友だちから、ひさしぶりに連絡がきた
- 洗濯物がよく乾いた
- 好きな曲が流れた
「なんだ、そんなこと」と思うようなことのほうが、あとで読み返したときに、その日の空気を思い出させてくれます。
「なぜよかったのか」を、ひと言足す
慣れてきたら、それぞれに、ひと言だけ理由を添えてみましょう。
- お昼のスープがおいしかった →「たまたま入ったお店だった。また行きたい」
- 友だちから連絡がきた →「気にかけてくれていた。うれしい」
理由を書くと、自分が何を大切にしているのかが、少しずつ見えてきます。
書けない日があってもいい
疲れすぎて、何も思い浮かばない日もあります。そんな日は、次のように考えてみてください。
- 「今日も1日、終わった」だけでもいい
- 「ごはんを食べられた」「布団に入れた」も、立派なよかったこと
- どうしても書けなければ、その日はお休みして、明日また書く
毎日続けることより、「やめても、また戻れる」ことのほうが大切です。
続けるための3つの工夫
- 時間と場所を決める:寝る前の布団の中、歯みがきのあと、など
- ノートを見えるところに置く:目に入ると、思い出しやすい
- 書く量を決めておく:「3つだけ」と決めると、重くならない
書きとめるときの、3つの型
「3つ」が思い浮かばないときは、次のような型を試してみてください。
- 人:今日、だれかにしてもらったこと、言われてうれしかったこと
- もの:食べもの、天気、景色、音楽など、気持ちがよかったもの
- 自分:今日の自分が、がんばったこと、できたこと
「人・もの・自分」から1つずつ選ぶと、かたよらずに、1日を見渡せます。
家族や友だちと、いっしょにやる
1人で続けにくいときは、家族や友だちと、「今日のよかったこと」を話す時間をつくってみてください。夕食のときに、1人1つずつ話すだけで構いません。人の「よかったこと」を聞くと、自分も、あたたかい気持ちになります。
気をつけたいこと
- 無理に前向きにならなくていい:つらい日に、「感謝しなきゃ」と自分を追いこむ必要はない。書けない日は書かなくてよい
- 悩みがあるときは、別に向き合う:この習慣は、悩みをなくすものではない。気持ちの落ちこみが続くときは、身近な人や専門の窓口に相談する
- 人と比べない:「よかったこと」の大きさに、正解はない
あくまで、1日の終わりに、小さな明るいところを拾う習慣です。
見返す日を、つくる
月に1度、書きためたものを読み返してみてください。つらい時期にも、小さな「よかったこと」があったことに、気づくかもしれません。うれしかった場面は、読み返すだけで、もう一度あたたかい気持ちになれます。
書いたことを、だれかに話したくなる日もあるでしょう。ヒナタでは、ひなたに「今日、こんなことがあってね」と話すことができます。書くのが苦手な人は、書く代わりに話してみるのも、続けやすい方法です。
