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話し下手でも会話が続く、聞き方のコツ
「話が続かない」「自分が話すと、すぐ沈黙になる」。そんな悩みを持つ人は、会話を「おもしろい話をするもの」と考えていることが多いようです。
でも、会話が心地よく続くかどうかは、話の上手さより、聞き方で決まる部分がずっと大きいものです。ここでは、話し下手の人でも今日から試せる、聞き方のコツを紹介します。
まず、話をおもしろくしようとしない
会話の場で、気の利いたことを言わなければと考えると、頭の中は「次に何を言おう」でいっぱいになります。すると、相手の話が耳に入らなくなり、返事もぎこちなくなります。
相手が気持ちよく話せていれば、会話はそれだけで成り立っています。自分が話す量は、全体の3割くらいで十分です。残りの7割は、相手の話を楽しんで聞く時間と考えてみてください。
1. 相づちに、少しだけ変化をつける
「うん」「そうなんだ」だけをくり返すと、聞き流しているように見えてしまいます。次のように、気持ちの入った相づちを混ぜてみましょう。
- 驚いたとき:「えっ、そうなの?」
- 共感するとき:「それは大変だったね」「うれしいよね」
- 先をうながすとき:「それで、どうなったの?」
大げさにする必要はありません。声の高さを少し変えるだけでも、「ちゃんと聞いている」という印象が伝わります。
2. 相手の言葉を、そのままくり返す
困ったときに役に立つのが、くり返しです。
相手が「週末、京都に行ってきたんだ」と言ったら、「京都に行ったんだ」とそのまま返します。それだけで、相手は「聞いてもらえている」と感じて、続きを話してくれます。
くり返すのは、話の中の印象的な言葉1つで構いません。「すごく混んでた」と言われたら、「混んでたんだ」。考えなくても返せるので、話し下手の人にこそ向いている方法です。
3. 質問は「ひと言」で足りる
質問をしようとして、聞きたいことが浮かばなくなる人もいます。そんなときは、短い質問を1つだけ足します。
- 「どうだった?」
- 「いちばんよかったのは?」
- 「そのあと、どうしたの?」
「はい・いいえ」で終わる質問より、相手が自分の言葉で答えられる質問のほうが、話がふくらみます。
4. 沈黙をこわがらない
会話が止まると、気まずくて、あわてて何かを言いたくなります。でも、数秒の沈黙は、お互いが考えている時間にすぎないことも多いものです。
沈黙が来たら、ゆっくり飲み物を口にしたり、周りを見まわしたりしてみてください。「そういえば」と、相手のほうから話しはじめることもあります。どうしても気になるときは、「さっきの話、もう少し聞かせて」と、前の話題に戻るのがいちばん自然です。
5. 聞いたことを、あとで覚えておく
次に会ったとき、「このあいだ話していた京都、どうだった?」と言えると、相手は大切にされたと感じます。聞いた内容を覚えておくと、次の会話の最初の一言に困りません。
覚えるのが苦手なら、会ったあとにスマホのメモに1行書いておくだけでも十分です。「Aさん:京都旅行、犬を飼いはじめた」のような短さで構いません。
逆効果になりやすい聞き方
よかれと思ってしていることが、相手を話しにくくさせる場合もあります。
- すぐにアドバイスする:相手は聞いてほしいだけのことも多い。「どうしたらいい?」と聞かれてから答えるくらいがちょうどいい
- 自分の話にすり替える:「私もね」と始めると、相手の話が途中で終わってしまう。話すなら、相手の話を受けとめたあとに短く
- ほかの作業をしながら聞く:スマホを見ながらだと、うなずいていても伝わらない。数分だけでも、画面を置いて聞く
- 否定から入る:「でも」「それは違うよ」で始めると、話す気持ちがしぼむ。まず「そうなんだ」と受けとめてみる
オンラインや電話でのコツ
顔が見えない場面では、うなずきが伝わりません。そのぶん、声に出す相づちを少し多めにします。「うん」「なるほど」「そうなんですね」を、普段より1回多く入れるくらいで、聞いている気持ちが伝わります。ビデオ通話では、カメラのほうを見てうなずくと、相手には目が合っているように見えます。
練習のしかた
聞き方は、練習で上達します。まずは、身近な人との短い会話で、1つだけ試してみてください。今日はくり返しだけ、明日は相づちだけ、というふうに1つずつで十分です。
人と話す前に練習してみたいときは、話し相手になってくれるアプリで試してみるのも1つの方法です。ヒナタでは、ひなたに今日あったことを話して、返ってきた言葉に、くり返しや短い質問で返してみる、といった練習ができます。うまくいかなくても気楽なので、聞き方を試す場所にはちょうどいいかもしれません。
